作業服の汚れ別オキシクリーンでの洗濯方法

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最近ホームクリーニングや漂白剤として人気になっているものに、オキシクリーンがあります。様々な用途で使えますが、多くの人が利用している方法に「オキシ漬け」と呼ばれる漂白方法があります。頑固な汚れや落ちなさそうな汚れも比較的良く落としてくれるため、小さなお子さまのいる家庭や汚れ物が多い家庭ではよく使用されています。

ここでは汚れ物の代表として、作業服の汚れの落とし方、効果について紹介します。

(作業服はどの勘定科目に入る?)

オキシクリーンとは?使い方や普通の漂白剤との違いは?

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オキシクリーンとは簡単にいうと酸素系漂白剤に石けんの要素である界面活性剤が加わったものです。2つの洗浄成分により、汚れを破壊して浮かせて洗い流す効果が期待できます。主成分は過炭酸ナトリウムなので、ハイターやシャボン玉石けんの漂白剤と同じです。

各社に明確な違いがあるわけではないですが、主成分の過炭酸ナトリウムのほかは各社の界面活性剤、オリジナルの香料を使用していたりするので、この点が違いになります。オキシクリーンは漂白剤特有のツンとした刺激臭がなく、独特の香りです。

ただし強すぎ弱すぎず、柔らかいちょうどよい香りです。オキシクリーンを効果的に使う方法、ポイントとしては、40~60度のちょっと熱めのお湯にオキシクリーンを溶かして、20分以上漬けおきすることです。

このポイントを守れば汚れを綺麗に落とすことができます。使い方はとても簡単ですよね。しかも、オキシクリーンが使える範囲は広く、衣類だけでなく靴や上履き、シンク、換気扇、そして浴槽や洗面器などのプラスチック類にも使えます。

また、オキシクリーンは日本版、アメリカ版があり、粉のタイプとスプレータイプがあります。用途や使いやすさで選びやすいのも助かりますね。

作業服についた油汚れ

油汚れは衣服につくととりづらく、普通の洗濯ではなかなか落ちない頑固な汚れです。とれないからと放っておくと、黒ずんだり汚れが蓄積してしまいます。機械をいじったり工場内で作業をする仕事の場合、作業服には知らず知らずに油汚れが蓄積している可能性があります。

油汚れにはオキシクリーンの漬けおき洗いが有効です。適温にしたおよそ4リットルのお湯に30グラムのオキシクリーンを入れ、漬けおき用の溶液を作ります。ここに油汚れがついた作業服を漬け、最低でも3時間はおいておきます。

その後、洗濯機で洗うだけです。軽い汚れやついて間もない汚れはこれだけでも十分綺麗になります。こびりついた頑固な汚れや、時間がたってしまった汚れはこれだけではとりきれないので、スプレータイプのオキシクリーンを直接ふきかけ、揉み込んでから溶液に漬けます。

粉タイプは少量のお湯でペーストを作り、使い古しの歯ブラシやゴム手袋をした指などですり込むと良いでしょう。ただ、長時間溶液に漬けると生地を傷める可能性があるので、3~4時間たったら溶液からあげるようにしましょう。

作業服の泥汚れ

屋外での作業や雨天時の作業でついてしまうのが泥汚れです。作業服に限らず、靴やお子さまの体操着なども汚れやすいですよね。こちらも適温にした約4リットルのお湯に30グラムのオキシクリーンを入れて溶液を作ります。

作業服の泥汚れがひどい場合は軽く水ですすぎ、表面の土や小石、汚れを落としてから漬けおきします。置き時間は油汚れよりも長くおよそ6時間ほどです。時間がたったら、お湯か水で軽くこすり洗いをします。これだけでも大体の汚れは落ちますが、その後普通に洗濯すると、より効果を実感できます。

泥汚れはついてすぐの汚れであれば、すすぐだけで大体の汚れは落とせます。厄介なのは時間がたってしまったり、乾いてしまったあとです。このような場合はオキシクリーンを使うと、綺麗に汚れを落とすことができます。

作業服の血液や皮脂汚れ

作業服につく汚れでも怪我をした時の血液汚れや、肉体労働による汗や皮脂による汚れは頻繁につくものです。特に夏場は汗をたくさんかくので、汗ジミや黄ばみ、臭いも気になるところでしょう。汗ジミや黄ばみは気づいたらついていることが多く見落としがちですし、血液は染み込んでしまうと、普段の洗濯では綺麗にとれにくく厄介な汚れです。

これらの汚れを落とすためには、他と同様に漬けおき洗いが有効です。適温にしたおよそ4リットルのお湯に30グラムのオキシクリーンを入れて溶液を作ります。そこに黄ばみや血液がついてしまった作業服を漬け、20分以上、3時間ほど漬けます。

範囲が広かったり、染み込んで数日たってしまった汚れの場合はさらにもみ洗いをします。そしてその後、いつも通り洗濯をするだけです。粉末の場合は溶けきらなかったりするので、油汚れと同様に少し手間にはなりますがペーストや濃いめの溶液を汚れの部分に染み込ませたり、塗り込んで溶液に漬けると、より効果を感じることができます。

スプレータイプは直接吹きかけて揉み込むことができるので、1本あるととても便利です。

オキシクリーンの注意点について

汚れ落ちがよく、素材も傷みにくいオキシクリーンですが、使用時には注意点もあります。まず密閉容器を使用しないことです。これは保存の時も、漬けおき用の溶液を作る時もです。湿気により酸素が少しずつ発生するため、密閉容器に保存しておくと爆発する恐れがあります。

溶液に関しても同様で、密閉容器で作ると爆発してしまう可能性が高いです。保存はオキシクリーンの容器のままか、空気がきちんと通る容器を使うこと、溶液はバケツやシンクにためて作る方が良いでしょう。

次に素手では触らないことです。洗浄成分が強いため、素手で溶液を触ると荒れてしまいます。少しだけなら、と思わず、ゴム手袋をはめてから使用するようにしましょう。次に溶液は作りおきしないこと、適温を守ることです。

溶液は使うときに使う分だけ作り、洗浄が終わったら流しましょう。作りおきの溶液では洗浄効果は下がります。同様に、熱すぎるお湯、温すぎるお湯では十分に効果が発揮できません。必ず40~60度の適温を守るようにしましょう。

最後に説明をきちんと読むことです。

オキシクリーンは万能のように捉えがちですが、使えない素材ももちろんあります。使えない素材では効果が出なかったり、素材を傷めてしまうことになるので、説明書きはきちんと読みましょう。同様に、オキシクリーンは酸素系漂白剤なので塩素系と同時には使えません。

これらの注意点に気を付ければ、オキシクリーンはとても便利ですよ。